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僕は学ばない。

今日は住んでいる所の目の前にあるマッサージ屋さんに行ってきました。マッサージ大好きかつ全身筋肉痛だけどろくに勉強もしてない自分にご褒美です。

建物とか中の感じからして、日本だと下手したら8000〜10000円かそれ以上とられるレベルです。がしかし、ここはフィリピン。400ペソだから大体1000円で1時間。花びらの浮いた足湯に通され、足を洗われ、奥に通される。

 

個室は薄暗くて、なんだかランプは赤い。鳥がどっかで鳴いてる。

清潔感のある小太りの女性が部屋に来て一言。

 

 

「パンツ以外脱いで。」

 

 

正直、ヤられると思った。

でも素直に従ってパンツ一丁になる。手にはタオルとローシ...オイル。成る程、オイルマッサージか。

言われる通りうつ伏せになると、お姉さんがなにやらゴソゴソし始める。その間、ルームメイトが言っていたことを思い出す。どうやら、小太りの女性の手は分厚く感触が良いようで指圧やマッサージにもってこいだそうな。彼女の指を何かに例えて言うならそう、ミルワーム。頬から顎にかけて40回あたり本気で殴った中島美嘉+全盛期の長澤まさみ+カツ丼ー元おニャン子クラブ会員番号4番新田恵利=みたいな人から生える10本のミルワーム、これは期待できそうだとか考えているうちにマッサージ開始。

指圧、ストレッチから始まり、ついにオイルマッサージ。パンツをずらされケツが露わになりましたが、お姉さんの手のひらとミルワームが僕の太ももからふくらはぎにかけて滑り込む例えて言うならサードに滑り込みセーフで10回位入る感じ。そうその感じその感じ。

 

1時間あっという間に終了。

とりあえずふくよかな女性でよかった。僕の息子も穏やかに眠っておりました。

 

 

最高に気持ちよかった。だからマッサージ中考えていたんだけど、親父を本当にここに連れてきてあげたいなぁ。俺と同じでマッサージ好きだし、このマッサージ屋絶対好きだから。

因みにフィリピンに来る前、お金のない僕は親父に「マッサージ行きたいな。お金ないけど(ちらっ)」と冗談でよく言っていました。結果、自分で行けこの野郎とあしらわれておりました。

マッサージに行けぬまま出発前日、俺がせかせかとフィリピン行きの準備をしていると親父が帰宅。

 

「マッサージ行くか」

 

と一言。感動。そこから近くにある1時間2980円というべらぼうやすいマッサージ屋さんに行きました。勿論親父払いで。

マッサージはもちろんよかったけど、俺が行きたかったことを覚えててくれて嬉しかった。どこか頭の片隅でそんな思いがあって、そのために時間を割いてくれて嬉しかったなぁ。不器用だからどうこうとは言わない人だけど、そんな優しさが垣間見えました。

昔と比べて、彼に金銭的余裕ができたのもあるだろう。岐阜に引っ越して、ローンやあの家にあった昔の思い出とか沢山のことからやっと少しだけ解放されたのかもしれない。そしてやはり、経済的に豊かなことは人の心も豊かにする。少なからず。あの時実家を売る決断を親父に迫ってよかった。結果的にあの家はもう人の手に渡ってしまったし僕はもうあそこに帰れないのだけど、別にいい。みんなが幸せでいられる選択をしたこと、今でも間違ったとは微塵も思ってない。大事なのは家族であって家でも思い出でもないのだから。

そして、過去のことから切り離して先に向かって生きるのはとても大事なことだと僕は思う。あの人の事を忘れろというわけではないけれど、それは悪いことではない。そんなことを言ってしまうとあの人は悲しむだろうか。それでも、最近彼が彼らしく生き始めたような、一歩踏み出すことができたような気がしていてとても嬉しいのです。

彼は今では僕のよき理解者なのかもしれない。そして彼は僕が何をしようが何も言わない。言うとすれば「自分の生きたいように生きなさい」と一言いうだけだ。彼は時に口うるさいこともあるのだけど、(いつも事後報告だし言っても無駄だと思っているからかもしれないが)僕に関しては放し飼いにしてくれている。きっと彼は少しずつ理解しようとしてくれているし、彼は僕を信じてくれている。僕がとても馬鹿で、人一倍繊細で、責任感が無駄に強いこと。僕なりに沢山の事を悩んでいたこと。だから2年前に突然仕事を辞めて「オーストラリアに行きたい」といった後に「(でも家のことが気になるから)岐阜でずっと暮らそうかな」とぼやいた時、彼が一番背中を押してくれた。

「家のことなんかどうでもいいから、お前のしたいようにしなさい。お前がやりたいことをやりなさい」

そう言ってくれた。そして今こんな生活を送ることができている。幸せだ。

それだからオーストラリアにいた時、兄貴から電話でばあちゃんのことを聞いた時は我慢していたけど、親父が電話とってその声を聞いた瞬間子どものようにヒックヒック泣いてしまった。思えば家族の前以外で泣いたことなんてこの人生でなかったわ。

彼は俺の親父だ。

 

まずは日本に帰ったら、俺のお金でマッサージがご飯にでも行こう。

そしていつか彼をどこか他の国へ連れて行ってあげたいな。彼が元気で、俺も元気なうちに。親孝行が、できるうちに。